お知らせ
萩見窯の器たち

店内には花器や器の数々が並んでいます。
普段使いの湯呑から大鉢まで、さまざまな陶器たちです。
実際の作業風景を拝見させていただきました。
萩見窯では、宇土の鉄分の多い粘土を用いています。
成型前に良く練り、空気を出して粘土の質を上げる、全身を使ってのひと仕事です。
今回はどんぶりよりもやや大きめの器を作られるとのこと。
細長くなった粘土を切糸で切り、丸めています。
ろくろに置いて、いよいよ成形です。
水分を与えながら穴をあけ、口を広げては縮めたりの繰り返しで、大きくなっていきます。
作陶家 ・井銅心平氏は、熊本大学工学部 現・建築学科をご卒業になり、現在の唐津の顔ともいえる「隆太窯」の中里太亀氏に師事。
太亀氏の父 中里隆氏のアシスタントとしてアメリカ コロラド州アンダーソンランチアートセンター、アーバダセンターにて同行され、地元で萩見窯を設立されました。
唐津焼では桃山の昔、朝鮮から持ち込まれた蹴ろくろがそのまま伝承されています。
地下足袋を履かれた井銅氏が足で勢いよく回すと、みるみるうちに器の形へと変化していきます。
成型のための小道具である牛べらも、唐津発だそうです。
成形後の器は、細長い板の上に綺麗に整列して乾燥させます。
季節によっては数時間で乾くこともあるそうです。
回転する器に刷毛が触れながらも、筆が一直線に伸び手早い作業で次々と塗りあがっていくのを、うっとり眺めてしまいました。
代表的な作品のひとつの三島。
三島に使う印判は意外にも小さく、素敵な笑顔で「慣れるとあっという間ですよ!」と井銅氏。
想像しただけで、なかなか気の遠くなる技法のようです・・・
その他、釉薬はというと、飾る花や盛った料理を引き立てるために、敢えて落ち着いた色目で仕上げていらっしゃるそうです。
主役あっての道具は、使い込まれてこそまた味わいも深まっていくのでしょうね。
当店にも、三島・粉引・刷毛目といった陶器が入荷いたしました!
「陶器と暮らす。食を愉しむ。」
萩見窯の作品に、是非触れてみませんか。
お待ち致しております。
natural furniture Y’s DAY
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