F031 デスク
このデスクは、ピエール・ポランが1950年代に曲木の家具で有名なフランスのトーネット社から発表したデスクです。ポラン自らがデザインを持ち込み、製品化を実現。「CM141」という商品名で発売されました。後にも先にも自らが営業を行ったのはこの時だけとインタビューの際に語ってくれました。
ピエール・ポランのデザインとして一般的に知られているのは、1960年代以降に手掛けたアーティフォート社の有機的なフォルムのプロダクトですが、このデスクは直線を基調としたシンプルで機能性を追及したフォルムに結実しています。「オフィス用としてではなく、個人が使うためのものとしてデザインした」ことにより、ヨーロッパの平均的なデスクのサイズよりもコンパクトで、「プチビューロ(小さめのデスク)」という呼び名もあったようです。
天板、引き出し、脚部はそれぞれ異なる素材で構成されていて、素材使いの配慮や細部のディティールへのこだわりが随所に見られます。
SIZE |
幅1300 × 奥行610 × 高さ725mm |
素材 |
天板メラミン化粧板本体表面材:オーク、取手:スチール(メラミン焼付塗装),表面材:チーク、取手:スチール(メラミン焼付塗装)脚スチール(メラミン焼付塗装) |